268 薄いエネルギー

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経営コラム SOLID AS FAITH 第268号
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ご愛読ありがとうございます。第268話をお届けします。

 東京でも震度5に及ぶ大地震があった時、税金申告の目的で帰札の航空便を
一便いつもより早めていて、「ビルさえ先端の方が振れていた」と皆が言う東
京の地震を回避することができました。その後、ニュースで見る津波被害は甚
大で、タイマーでこの号の発信セットをしている13日(日)現在、行方不明者
の数さえ把握することができない状態が続いています。

 弊社では、全国展開のクライアント企業様の仙台営業所が仙台市若葉区にあ
り、辛うじて津波被害の直撃を避けたとのことでした。弊社企画運営の勉強会
参加者の皆様の安否の連絡などを週末にしておりました。地震、津波、火災、
そして被爆で甚大な被害を受けた方々には心よりお見舞い申し上げます。また
残念にもお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
 
 今回の268話は、お客様との関係性と利益構成について考えてみたものです。
お客様のロイヤルティが高まると、利益創出の効率が格段に良くなります。そ
の効率追求が続いた先に在るものを考えてみました。本文に対するご意見・ご
感想をお待ちしております。頂戴したご感想などへのお返事の目標納期は5営
業日!!
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その268:薄いエネルギー

「ふとしたときにラーメンが食べたくなった。そんなとき、あなたならどうす
るでしょうか。自宅ならコンロとナベがあれば、すぐ作って食べられます。作
り始めれば、ものの5分でラーメンにありつくことができるでしょう。ところ
が、夏の暑い日、ジリジリと強烈な太陽が照りつけてどうにもならないくらい
暑いときに、ナベになまぬるい水を入れて縁側に出したらどうでしょうか。こ
れでは、ラーメンを煮ることはできません。5分どころか、何時間経っても、
ラーメンは生煮えのままです」。

 太陽光発電装置を販売する会社の案件を担当して半年。ビジネスの背景にあ
るエネルギー問題や環境問題、関連する政府施策などを多少は知っておこうと、
幾つかの書籍を読んだ。その中の一つ。武田邦彦氏の『偽善エネルギー』は、
太陽のエネルギーが石油に較べ如何に薄く、人間の使うエネルギーにマッチし
ないと言うことがラーメンを煮る作業を用いて端的に説明している。

 その他のエネルギー源も有望と言われて十年以上も経つようなものばかり。
液体で採掘され、輸送や保管に便利で、エネルギー源として“濃く”、原材料
としての用途も広い石油が、どれほど人間にとって都合のよい資源であったか
が、大抵の書籍でこれでもかと言うほどに説明される。原油価格が高騰しても、
なかなか代替エネルギー開発が進まない理由はここにあると理解できる。
 
 或る化粧品メーカーでは、販売に携わる人々全員に、使用方法の指導資格の
取得を課している。試験は厳しく、入社後合格できなくて、退職に至った中途
採用社員もいると聞く。千人を有に超える有資格者は、お手入れ会を定例的に
開き、毎日の正しい製品使用を促すことで、必然的に販売を伸ばすことになる。
少数派ながら意識の高い有資格者は既にお手入れ会を頻繁に開いていて、お客
様満足度も高く、新たな購入者をきちんとお手入れ会に招くことができると言
う。一方、大多数の有資格者は有資格となっても、接客の能力が覚束ず、お手
入れ会も少なくなる。お客様との接点は細り、売上を落とす。

「全体で売上を伸ばそうと呼びかけても、結局、売上を伸ばせるところは、も
ともと熱心な有資格者だけなんですよ。営業担当の時間配分から考えて、やは
り、伸びやすいところを集中的に支援して売上を伸ばそうとしてしまいますよ
ね。ただ、それも限界がありますから、何か手を打たねばならないのですが」
と営業担当者は嘆息する。

「なるほど、都合の良さや効率の追求は、或る意味経営の鉄則ですから当然で
すけど、持続ができなきゃ駄目ですよね。ゴーイング・コンサーンだって、一
方で経営の鉄則な訳ですし。伸びにくい部分にも手をかけなきゃ駄目になって
きたということでしょうね」。
 どこかで読んだような話と思い出す暇もなく、すぐさま多数派の有資格者向
けにお手入れ会カンタン開催企画を作ることとなった。
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☆当コラムはプリントアウトしてお読みいただくと、より一層楽しめます。☆
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見終わってから、何度も思い返しては考えさせられる
戸塚ヨットスクール校長のドキュメンタリー映画。
感想を弊社ブログにアップしました。

●『平成ジレンマ』
 刑期を終えて学校を再開した戸塚ヨットスクール校長の姿を描いたドキュメ
ンタリーです。ラストは40歳にもなるニートとされる男性の入校。砂浜でそれ
を見つめる校長の表情で映画は終わります。体罰にまつわる議論を超えて、人
間教育のあり方や極身近な日本社会の病理に気付かされます。

<弊社ブログより引用>
劇中、子供の扱いに行き詰まり、戸塚ヨットスクールの門を叩く親は多く、以
前の多数派だった不良は減り、今は不登校児やニートが多数派です。自傷傾向
のある子は預からないと言うポリシーを、困り果てた母親への同情によって曲
げてリストカット常習犯の17歳の肥満少女を預かると、入校三日目に屋上から
飛び降り自殺をしてしまいます。その親は世間体の問題なのか、たった三日し
かいなかった学校で葬儀を上げてくれと依頼して…、

http://tales.msi-group.org/?p=427

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次号予告:
 第269話 『結束の勝手口』 (4月10日発行) 
 システムは稼働開始のその日から陳腐化を始めるとよく言います。環境適応
には常に変化が必要で、システムのみならず、どのような制度も取り決めも時
と共に陳腐化が進みます。一度手掛けた風土改善企画のその後をまとめてみま
した。

(完)